【オリエンタル急行殺人事件】

【あらすじ】

アガサクリスティーの名作の映画化です。世界一の探偵であるエルキュールポアロは、フランス行きの寝台列車に乗っている間、富豪ラチェットに仕事を依頼されます。仕事を断ったその日の晩、ラチェットが遺体で発見されます。乗り合わせた乗客は13人。この中の誰が犯人なのでしょうか。




【感想(ネタバレあり)】

アガサクリスティーの名作の映画かという事で期待が大きかったですが、それを裏切らない作品でした。まず、細部まで作りこまれている雪や列車内など、一つ一つの場面がとても美しかったです。また、主演の方のイメーが紳士的で知的、ポアロにぴったりでした。驚いたのがまさかのジョニーデップが殺され役であった事です!彼は主演のイメージが強かったので、もしかしてこの後ジョニーが何かとんでも無いことをしでかすんじゃ!?と勘ぐってしまいました。笑

ストーリーにおいての真相は、何が正義で、何が悪かを判断できない事件でした。犯人のせいで大勢の人間が苦しみ、亡くなり、怒りをぶつける場所がない...。そんな中で彼らがとった行動が犯人の殺害、いわゆる復讐です。

当事者にしか分からない感情があり、ポアロも今回の事件に犯人はいなかった、という答えを出しています。確かに今回の事件、白か黒かはっきり答えを出す事ができないと思いました。人殺しが悪か正義かは時と場合によっては変わり、どちらとも言えない時がありますよね....。

でも、果たしてこのような結果で良かったのか!?彼らは幸せになれるのでしょうか?色んな思いが巡る映画でした😞