【シェイプ・オブ・ウォーター】

【あらすじ】
アメリカ合衆国が舞台の、1人の女性と不思議な生き物の純愛映画です。
政府の研究所の清掃員として務めるイライザはある日、研究所に連れてこられた不思議な生き物と出会います。言葉が無くても想いが通じ会う2人の物語です。


【感想(ネタバレあり)】
もう...。ここ最近ではどハマりした映画です。笑
2回映画館で観て、それでも足りなくてDVDを購入してしまいました!
初めはイライザの日常生活が描かれています。深夜勤務?なので、お風呂に入って、食事をして、靴を磨いて、お隣さんに食事を持って行って。
そんな日常が毎日が繰り返されているのだろうと感じました。
イライザは小さい頃に怪我をして声が出なくなってしまっています。
なので、イライザの清掃パートナーのゼルダとは会話というより、ゼルダが1人で話しているという感じでした。
そしてある日出会った“アマゾン奥地から連れてこられた神”とも言われる不思議な生き物と出会います。
私が感動したのは、イライザも、不思議な生き物である“彼”も、互いに一言も発していないのに、気持ちが痛いほど伝わってきたからです。2人は手話で想いを伝え合うこともするのですが、動き一つ、視線一つでここまで感情が分かるのかと感動しました。
また、この映画は“ティール”と呼ばれる青でも緑でもない不思議な色が数多く使用されています。
イライザ達清掃員の制服、彼の皮膚の色、上司の車の色などです。
他の人のレビューを見たときに「イライザの服に、彼と愛が深まるにつれポツポツと赤色が増えていっている」というのを見て、改めて映画を見直した時、確かに赤色の物が増えていってました!(これを見てさらに感動!)赤い靴、赤いヘアバンド、赤いコート。映画のポスターで水の中で抱き合うイライザは全身赤色の物を纏っています。
私が鈍いだけなので何度も観ないと気づかない点も多々ありますが😅
声が出ないからこそ体全体、色などで表現される感情に本当に震えました...!
初めの方に書いたゼルダとイライザの事も、一方的にしゃべているだけかと初めは思っていましたが、長い付き合いの2人、他の人からは一見分からない絆が出来ていたんだと感じました。バレたらクビになるかもしれないのにイライザを手助けしたり、恐ろしい上司に詰め寄られても決して口を割らなかったり。
言葉がなくても想いは通じ会い、信頼・愛が生まれる、そんな事が伝わってくる素晴らしい映画でした。